Microsoft の認定資格である MD-100 を受験し、合格したのでその記録を簡単に残しておこうと思います。
MD-100 とは
試験概要
試験名は Windows 10。
この試験では試験名のとおり Windows 10 の機能に関する知識が問われます。
MD-101 と合わせて合格することで Modern Desktop Administrator のロール認定を受けられます。
スキルのアウトライン
大まかに求められるスキルの一覧は次のとおりです。
Windows の展開(15 – 20%)
- Windows 10 の展開
- 言語パックの構成
- ユーザーデータの移行
- クリーンインストールの実施
- インプレースアップグレードの実施
- 適切な Windows エディションの選択
- アクティベーション問題のトラブルシュート
- インストール後の構成実施
- Edge と Internet Explorer の構成
- モビリティ設定の構成
- サインインオプションの構成
- Windows デスクトップのカスタマイズ
デバイスとデータの管理(35 – 40%)
- ローカルユーザー、ローカルグループ、デバイスの管理
- ディレクトリのデバイス管理
- ローカルグループの管理
- ローカルユーザーの管理
- データアクセスと保護の構成
- NTFS 権限の構成
- 共有権限の設定
- ローカルポリシーによるデバイスの構成
- ローカルレジストリーの構成
- ローカルポリシーの実装
- デバイス上グループポリシーのトラブルシュート
- Windows セキュリティの管理
- ユーザーアカウント制御 (UAC) の構成
- Windows Defender Firewall の構成
- 暗号化の実装
接続の構成(15 – 20%)
- ネットワークの構成
- クライアント IP 設定の構成
- モバイルネットワーキングの構成
- VPN クライアントの構成
- ネットワーキングのトラブルシューティング
- Wi-Fi プロファイルの構成
- リモート接続の構成
- リモート管理の構成
- PowerShell Remoting の有効化
- リモートデスクトップアクセスの構成
Windows のメンテナンス(25 – 30%)
- システムとデータ復元の構成
- ファイル復元の実施(OneDrive を含む)
- Windows 10 の復元
- 起動とブートプロセスのトラブルシュート
- 更新の管理
- 更新の確認
- 更新のトラブルシュート
- 検証とテスト更新
- 適切なサービスチャネルの選択
- Windows 更新オプションの構成
- Windows の監視と管理
- イベントログの構成と解析
- パフォーマンスの管理
- Windows 10 環境の管理
勉強法とか
正直 Azure の試験の10倍くらい難しかったです。というのも体系だった Windows 10 の学習コンテンツが少なく、どこから勉強していいのかわからなかったというのが大きいです。他の試験と違って Microsoft Leran や Docs にも学習内容としてはまとまっていないです。
Windows の展開や移行は MD-101 の分野と被っている所があるのである程度カバーできるかと思います。加えて Windows 10 の機能でシステムイメージを作ったり自動構成するために必要なツールの名称群をしっかりと覚えておきたいです。
Windows のローカルグループ系は中々情報がまとまっていないので、Docs を見ながら覚えるしかないかと思いました。管理者アカウントでどんな操作ができるか、権限昇格が必要な操作は何かといった普段 Windows を使ってく中でなんとなく見たことある操作を改めて理解し直す必要があります。細かいですが、NTFS と共有権限も最小権限での設定を意識したり、設定から実行可能な操作を読み取れるようにしておきましょう。
あとはリモートからコンピューターの管理をするためにイベントログを見れるようにしたり、リモートコマンド操作をするための準備手順など、スタンドアロンで使っているシナリオだけでなく複数台の Windows 10 デバイスを管理するための知識も求められます。
英語しかないですが、非公式のトレーニング教本もあります。
前身となっている MCP 時代の教本もありますが、試験範囲が少し異なっていることと、より詳細な知識が求められたことからわざわざ買う必要はないと思います。(まず Windows 10 の基礎から学びたいというのであれば十分に価値ありです)
コメント